初々141
健康器具は私の心の支えなんです。そう元気そうに語る「純奈」(24)。純奈が健康器具にハマってしまったのは小学生の頃。父親が毎日使っていた電気マッサージ器を股間に当て出したことが全ての始まりだった。毎夜気持よさそうに電気マッサージ器を肩に当ててる父の姿を見て、●供心に「私もやってみたいなぁ」という素朴な感想を抱いたのだ。しかし、父に「電マを貸してくれ」と頼んでも、まったく貸してなかった。毎夜頼み込む私の姿を見て、なぜか父は電マを隠すようになってしまった。隠されると何故か逆にもっと電マへの憧れが強くなり、父がいない昼に父の書斎を探すことが彼女の日課になった。そんな日々を過ごすこと4日目、ついに彼女は念願の電マを探し当てることができた。そして緊張の一瞬、恐る恐る電マを肩に当ててみた。・・・しかし、くすぐったいばっかりで、まったく気持よくなかったのだ。父の毎夜のあの気持よさそうな至福の顔になんてまったくなれなかったのだ。それにがっかりしてしまった彼女はその瞬間から電マへの興味をまったく失ってしまった。そしてその電マを投げ捨てた。未だ「ブンブーン」と唸りを上げる電マ。電マに失望した彼女。そんな人間と健康器具の微妙な時間
2616回
2010/11/01