初々231
自分でも気が付かなかった「何か、何処か物足りない」という気持ち・・・。平凡ではあるが、優しい両親に育てられ、友達にも恵まれた。これといって大きな問題もなく大学まで進学した。初めて3か月になる飲食店のアルバイトも、すっかり板についてきた。彼氏とも上手くいっている。全てが順調なのにもかかわらず、心の片隅に「足りない何か」を抱えたまま、日々を過ごしていた彼女の名前は、まな。今年で二十歳になった。ある日、何気なくネットサーフィンをしていて、ふと目に留まった高収入、即日支払可の求人広告。何かに引き寄せられるように応募を済ませる。面接当日。仕事の説明を進めていくうちに、「今日中に支払いができて、かつそれなりの額がほしいのであれば・・・」と勧められたのは、撮影の仕事。「まなちゃんが、こちらの要望にどれだけ応えられるかにによって、報酬の額も上がってきます。例えば、どこまで脱ぐのはOKだとか・・・」彼女の中で、閃光のようなものが走る。見つけた気がした。足りなかった「何か」・・・。「下着を取って」という要求に、少し恥ずかしがる様子を見せながらも応じる。理性が、まだ平静を保とうと頑張っている。だが、それもすぐに本能に押し負ける。電
5148回
2011/02/11